そろそろ35歳だけど、このままニートでも大丈夫かなあ
「働いたら負け」と自分で言っているニートは、主に若者を指すようです。そこそこ年齢になると、親が退職したり、収入が減ってきたりするので、働かなくては食べていけない状況になってくるかと思います。概ね、親が25歳で生まれた子供が35歳になると、親の年齢は60歳となり、会社員だと定年退職であったり、自営業であっても、そろそろ体が辛くなってくるので、お店を畳んだり引き継いだりという年齢だと思います。
ニートが35歳以上になった場合に、どのような呼び方になるのでしょうか?また無職が35歳で、何か違いはあるのでしょうか?
そもそもニートとは
ニートとは
ニートという言葉はイギリスで生まれました。“Not in Education, Employment or Training”という言葉の頭文字を取ったのがニート(NEET)です。
kaonabi 人事用語集より
つまり、就学・就労していない、また職業訓練も受けていない若者を意味する用語です。年齢的にも、厚生労働省では、概ね15歳~34歳までとされています。本来なら、勉強か労働をしているはずの若者が、どちらもしていないということで、無業者とも訳されます。
35歳以上のニートの呼び方
では、35歳以上のニートはどのように呼ばれるのでしょうか?
中年ニート・中年無業者・高齢ニート
基本的に、若手ではない35歳以上のニートは、中年ニートや、中年無業者、高齢ニートともよばれます。若者のニートは、まだ挽回できる可能性がありますが、35歳を過ぎていくと、経験や実績によってキャリアアップして転職をしていきますので、それまで仕事をしてなかった無職の人は、転職の市場価値としても厳しいものになってきます。
SNEP(スネップ)
また、35歳以上のニートは、スネップ(SNEP)ともよばれています。スネップは、「Solitary Nonemployed Persons」の略称で、訳すと「孤立無援かつ無職の人々(孤立無業者)」と、ニートの勉強をという言葉はなくなり、完全に仕事をせずに無職の状態で、さらにコミュニティーにも参加していない状況と定義しています。
ニートの人口は?
また、2020年総務省統計局による労働力調査によると、87万人がニートで、過去最高かつ過去最高割合となっています。2020年の佐賀県の人口が81万人なので、佐賀県の人口以上のニートが全国にいるということになります。
本気を出せていないニートに対しては、文字通り「本気を出せば何かが変わる」というメッセージになっていて、既に本気を出しているがうまくいっていないニートに対しては「まだまだ君はやれる。諦めるな!」というメッセージを発信していましたが、
今後増えていきそうなニートに、歯止めをかけたかったのでしょうか。
35歳以上のニート「スネップ」のリスク
ニートは若者を指しますが、若さという武器で就職のチャンスがあります。まだ、親の収入を頼って、実家で生活をすることができますが、35歳を超えてくると、少なくとも親は60歳以上となり、収入減少や年金生活をしている中で、自分もそのお金を頼って生活というのは、徐々に厳しくなってきます。また、その両親が亡くなって、年金すら入ってこないとなると生活が困窮してきます。
親の年金をあてにしていて、その親が亡くなったにも関わらず、死亡の届け出を出さずに長年年金を収受していたという話もあります。
つまり、ニートは35歳になる前に、次のことを考えておかないと、非常に厳しい人生が待っています。
長年ニートで、働いていなかったんだから就職先もないし、働けたとしても、ついていけないと思うし・・・。
もちろん、高収入で楽な仕事はあまりないと思いますが、ある程度業種や職種を絞らなければ、可能性は増えてきます。また、若い人は恒常的に人手不足なので、就職するチャンスは十分にあります。
むしろ、今は人手不足なので、業種を選ばなければ就職できる可能性が高まります。ニートの就職については、次のリンクからご覧ください。
まとめ
でも、今働いている人ほど能力はないと思うし、職場で恥をかくぐらいだったら働かない方が良いのでは・・・。
35歳以上のニートは、中年ニート・中年無業者・高齢ニート、そしてSNEP(スネップ)と言われています。
もしあなたが、何もせずに、未来永劫の収入があれば別ですが、多くのニートは誰かの収入に頼っていて、いずれかその収入はなくなります。それまでの間、つまり若い間に、ニートから一歩踏み出して、少し働くことを考えるのが良いと思います。