ニートって、就職の面接試験でニートの空白期間を説明することって難しいですよね。単に「ニートです」「家にいて何もしていませんでした」とも言いにくいし、やってもいないのに「公認会計士に向けて家で勉強していました」とも言えません。もしそんな事を言って、「財務諸表論」の質問が来て、言葉に詰まったら「そもそも勉強なんてやっていない」は、嘘つきと思われてしまいます。
でも、ニートって言いにくいので、「家事手伝い」って説明してもいいのでしょうか?
ニートの空白期間を説明するのって難しい
ニートの空白期間を「ニートでした」とは言いにくいので「家事手伝いでした」と言われて、「そうですか。では次の質問は…」とはなりにくいと思います。そもそも、貴方がニートであった原因は何でしょうか?
- 不登校・中退を経験した
- いじめを受けた経験がある
- コミュニケーションに苦手意識がある
- 劣等感を強く持っている
- 自分に自信がない
- 家庭環境が悪かったため
- 親の過干渉や過保護があった
どういう説明がいい印象を得られるか
試験官にもよりますが、「自分が原因でニートになった」としたほうが印象はいいと思います。
なぜなら、素直に間違えを認める人のほうが、仕事は一緒にしやすいから
これから仕事をするうえで、ミスや失敗は当然出てきますが、素直にミスや失敗を認めて、反省して今後再発しないためにはどうしたらいいかを、素直に考えてくれる人のほうが、仕事を通じて成長できますし、職場も向いていると思います。逆に、そのミスや失敗を、変に取り繕ったり、言い訳をしたり、他人のせいにしたりすると、職場の雰囲気も悪くなりますし、本人も仕事を通じて成長できなくて、いつまで経っても成長しないということに繋がります。
家事手伝いという答え方は?
でも、「何をしてきたのか?」という質問に対して「ニートです」と答えるのは恥ずかしい。
おそらく、試験官の立場でいうと、家事手伝い・ニートと言い方を変えても、恥ずかしいかそうでないかの違いはありますが、言っていることは同じで、試験官の受ける印象は同じかと思います。
もし、良い言い方をしたいのであれば、「恥ずかしながらニートをしていました」と、へりくだってお伝えすることも良いと思います。自信をもってニートをしていたというより、良くないと思いつつニートをしていた言い方が、正直に言ってくれたことに対して、悪い印象を受けることはないと思います。
逆に、ウケ狙いで「家庭防衛軍をしていました」と言うのはふざけていると思われて、かえって悪印象を与えてしまうことにもなるかもしれません。
重要なことは、ニートだったかということよりも、「家で何をしていたのか」「なぜあなたは家にい続けたのか」「なぜ今回働こうとしたのか」が大事です
ニートで家で何をしていたのか
単に遊んでいたのか、ご飯を食べて寝るだけ、本を読んでいた、ゲームをしていた。ただただ悩んでいた。
まずは、正直ベースでいったん整理をした方が良いと思います。
なぜ、あなたは家にい続けたのか
- 対人関係が苦手で、仕事で大きな失敗をしてしまった。
- 不登校で、そのまま家にいることとなってしまった。
- 劣等感を持っていて、働くことにためらい続けた
ここは、自分がどうだったかという分析ができたうえで、ニートだったことを話すのが良いと思います。上記と同様に、環境が悪いとか、家が悪いとか、親が悪いなどといった誰かのせいにするのではなくて、自己分析をしたうえで自分のどこに問題があったのかを、正しくつかんで表現することが大事だと思います。
仮に環境が悪いといっても、「環境が悪い中で自分がどうだったか、どのような心理状態だったか」を正しく話すことによって、誰かのせいにすることなく理由を述べることが出来ます。
今回なぜ働こうとしたのか
親が病気で倒れてしまい、このままではいけないと思ったから。
これも、まずは自己分析を進めた方が良いです。今回このままではいけないきっかけがあったり、いろいろ考えた末に重い腰を上げた場合、どういうことを考えたかなどをしっかり話すことが大事です。その時に、自己分析で出てきたダメだった自分を克服したことを上げられればベストだと思います。
さらに、苦手なことを外してできる仕事を探し自分がやりたいことが見えてきたといった、志望動機につながっていくとさらにいいと思います。
試験官が聞きたいのはニートだった「理由」
以上のことで分かるように、「ニートである」といった状態を聞きたいのではなくて、なぜニートだったのか、ニートで何をしていたのか、なぜ今回働こうと思ったのかといった、理由をしっかり示していくことで納得感が生まれ共感につながってくることも考えられます。
まとめ
ニートか家事手伝いかという問題ではなくて、それぞれの理由をしっかり整理して話せるように準備しておきましょう。
とはいえ、ニートでも働く場所があるのでしょうか?
もしあなたが、まだまだ元気な年代であれば、働き口はいくらでもあります。とはいえ、年収1千万円欲しいといわれてもそれは無理だと思いますが、働き始めることに意義があり、そして働くことによって、生活が変わりお金以上に得られるものも大きいと思います。
いきなり募集を見るより、手厚いサポートのある就職エージェントでご検討いただければと思います。