仕事をやっていると、「この人は昇進させてはいけないな~」とか「昇進してしまうとロクなことがない」とか「この人の部下にはなりたくないな~」ってことが多々あります。私の経験や見聞などにより、その事例をご紹介しつつも、そういった人は何故か昇進してしまう理由等をご紹介していきたいと思います。
昇進をさせてはいけない人とは
まずは、昇進させてはいけない人とはどういう人でしょうか?この中に当てはまる人が、あなたの会社内にいるでしょうか?
私利私欲の強い人
私利私欲の強い人は、昇進させてはいけませんよね。昇進ていくと、自分の裁量で経費を使えたりしますのですが、私利私欲の強い人は経費を「自分の第二の小遣い」と思ています。そうすると、基本的に自分は自由に使いながらも、部下が使おうとすると認めいというのがあります。打ち合わせの喫茶代金すら、詳細に理由を求めたり「そんなことは会社に呼んで打ち合わせをすればいい」とか言いながらも、その会社内のお茶代すらケチることも。反面、自分が使う時は理由なしに飲み食いしたり、ゴルフに行ったりと言っていることとやっていることが違う人がいます。そういう人は昇進させてはいけませんよね。
高圧的・パワハラな人
自分の部下は、自分の手下だと思っている人がいますが、そういう人は部下に対して高圧的にあたり、さらに進んでいくとパワハラに発展することもあります。パワハラをする人は、人の意見を受け入れるのが怖くて、相手に当たることが多く弱い人間のやることと思いますが、その弱い人間こそさらに弱い部下に強く当たって、責任を負わせたり無理やり従わせたりします。そうなると、組織目標を達成したり、会社のビジョンのもとに各自のミッションをまい進してくことが出来なくなってしまいます。
チャレンジしない人
チャレンジしない人は、チャレンジすることによる失敗を怖がる人となります。失敗することによって、自分の立場に悪影響がでたりすることを怖がる人が多いです。
最近は時代が変化してきて、同じことを繰り返し行うだけでは取り残されてしまいますが、それを理解していても、理解していなくても現状維持を無理に進めようとします。たとえば、「お客様は今までのままを求めているので今まで通りやるべきだ」など。自分ちがやってきたことを否定されていると思う人もいるかもしれませんが、過去を否定したり課題観を共有したりして、新たなことを行っていかないと、会社ってすぐに取り残されて、収入減と高い経費に潰されてしまいます。
短期的な視点しかない人
会社の経営者は、10年20年の長期スパンで物事を考えなければならないといわれますが、株主に良い顔をするために単年度決算は「必達」と言いながらも、結局のところ長期スパンでは物事を考えていない人が多いと感じています。そうすると、単年度の利益のことしか考えずに過ごしてきた人が、昇進をして上の立場になったとしても、結局のところ中長期的なスパンで仕事を見ていなくて、結局のところ新しい技術を入れることなく、体育会系的な精神論で短期的な収益を上げていくことしか行うことができず、部署も疲弊してきます。
感情的な人
「怒る人」は昇進させてはいけませんよね。立場が変われば、行動も変わるかと思いきや、三つ子の魂百までじゃないですが、感情表現は昇進しても変わらない人が多いと感じています。また感情的な人は、怒ることによって場を支配してきていて、その成功体験で、ずっと会社内で幅を利かせています。怒る人に対しては、結局のところ従わざるを得ないので、立場が上がれば上がるほど厄介ですよね。
成果を独り占めする人
成果を独り占めする人は、人の成果を上げさせないようにしたり、成果が上がるのを邪魔したりします。また、自分の部下に対しても同様な人が多く、自分が絡んでいない課題に関して、部下が成果を上げることを嫌がることもあります。そうなってしまう理由は、あまりその部下が自分の力で成果を上げてしまうと、自分は不要になってしまうことを恐れていることが多いようです。
とはいえ、さらに上の人は、部署で上げた成果はその部署の長がマネジメントしたとしてみますが、当の本人は自分が起点となった課題でしか収益を上げさせようとせず、人が持ってきた課題が例え良かったとしても、潰したりすることがあります。
結果として、会社は弱体化していくことが目に見えています。
派閥思考の人
派閥思考の人は、部下に対して「仲間か」「仲間ではないか」で判断することが多いと感じます。それで、仲間だと思っている人が、自分の意にそぐわない行動をしたりすると「裏切った」ということを言います。仲間から外れてしまうと、仕事的にも主要な職を外して、仲間にその職を与えてしまうことや、自分の部下の昇進に関しても、仲間優先になることが多いとです。そういう人は、会社の収益より自分の立場が大事で、派閥思考のひとのために、どんどん会社内の雰囲気を悪くすることがあります
完璧主義を人に求める
自分が完璧主義なのを気づいていなくて、他人にも同じような成果を求めるという人のことを言います。自分がここまでやらなければならないと思っていることを、自分の部下がやらないと不満に感じてしまいます。それを優しく誘導するのではなくて、ばっさり切り捨てがち。会社が求めていることよりも、自分が求めることが優先されて、余計な仕事を押し付けてしまうことがあります。そういう人がパワハラまで初めて組み合わさると、さらに部下は大変なことになります。
昇進をさせてはいけない人なのに、なぜか昇進する人の特徴3つとは
そういった昇進させてはいけないと思う人って、なぜか昇進していきます。会社の目は節穴かと思うことも多くあると思いますが、なぜそのようなことが起こっているのでしょうか?
上から見ると良い部下・イエスマン
昇進させてはいけないと思う人は、下の人に厳しい反面上の人には従順だったりします。さらに、上からの目標をどんな手を使ってでも達成しようとする気概があります。それが行き過ぎてしまったのが東芝の粉飾決算事件になりますが、上の人からすると、自分が出した指示をしっかり受けて答えてくれる人は、頼もしく感じることもあるようです。
短期的な成果を上げてくれる
先ほどのイエスマンに近いモノがありますが、長期的な視点で利益を上げる仕組みを作るのではなくて、今あるものを使って短期的に成果を上げる人が、上の人から好まれて昇進していくことがあります。その成果を上げるためには、頭を使ってというより、部下に精神論で押し通していく場合が多いと感じています。結果として会社の求める数字を挙げることによって、自分の評価が上がるとなっています。
昇進させる人の立場を脅かす心配がない
意外と思う人も多いですが、優秀な人ほど昇進はせずに要領がよくて、上の人から好かれるダメな人ほど、昇進していきます。
というのも、上の人からすると成果を上げて、自分を飛び越していくことを懸念して、ほどほどに優秀な人が、昇進していきます。上に行く人ほど、その人の実力よりも、上の人の好みで人事が行われるため、結果として優秀な人は昇進していきません。
まとめ
昇進させてはいけない人と、なぜか昇進させてはいけない人が昇進する場合をご紹介いたしましたが、昇進させてはいけない人が昇進するパターンは、大企業が多いと感じています。
大企業は、すでに収益を上げる仕組みが出来上がっているために、誰が会社を回していくかというより、誰に既得権益を渡していくかということに主眼があるように感じます。とはいえ、いまはそんな生ぬるいことを言っていたら、例え大企業であっても消えていきますし、多くの大企業が元気がないと感じているのは、内部が既得権益の取り合いで、パワーを消耗しているためではと思います。
そのような会社で働いている人は、その会社に留まってやり過ごしながら会社人生を送るのか、転職をして、新しく刺激のある人生を送るのかを選択する必要があると思います。
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